超イケメン☆ホストクラブ
「だから、そういう嘘っぽいマネとかやめてよ…。

それと…たいした用事もないんだったら、私もう行くし」

言って、その場を去ろうとすると、

「用事、あるぜ」

と、銀河が顔を上げた。

「おまえを誘いにきたんだよ、理沙」

まっすぐに私を見つめ、照れることもなく誘い文句を口にする。

こういうところが、この男のずるいところだと思った。

おちゃらけているように思わせといて、急に真剣な表情を見せる。

「……行こうぜ、理沙」

黙っている私の手を、銀河がつかむ。
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