超イケメン☆ホストクラブ
聞き覚えのある声に、嫌な予感がして、銀河を立ち止まらせた。

「やっぱり、理沙……と、そっちの男の人は、誰?」

いきなりぶしつけに聞かれる。こんなところをもっとも見られたくない相手――花梨に出くわしてしまった。

「だ…誰でもないから! ちょっとした知り合い、それだけ!」

とっさにそう答えるが、そんないかにもその場しのぎな言い訳で、あの花梨が納得するはずもなかった。

「ふぅ~ん……知り合いとか言って、実は彼氏とかなんじゃないの?」

花梨がじろじろと疑わしげに銀河を見やる。

「……違うから。彼氏じゃないから、本当に」

「へぇー、でもそうやって何度も否定するところが、逆に怪しいっていうか……」

彼女にはどう話しても、噂のタネにされてしまいそうに感じた。
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