超イケメン☆ホストクラブ
「がんばんなよ~理沙! 理沙なら、絶対にイケルって!」

「ああ…うん…」

なんだかもう否定するのもめんどうになってきていた。

――と、押され気味の私に、それまで黙って傍観していた銀河が、いきなり口をはさんできた。

「なぁ、あんたさ、理沙の話ちっとも聞いてないだろ?」

「何よ?」

突然に話しかけられて、花梨が怪訝な顔を向ける。

「話聞いてねぇよな、全然。自分のことばっかで」

誰もが思ってはいたけれど、誰ひとり彼女自身には言わなかっただろう言葉が、銀河の口から浴びせられた。
< 60 / 125 >

この作品をシェア

pagetop