超イケメン☆ホストクラブ
まだオフシーズンの海は人もまばらで、波の音だけが響いていた。

「海って、なんか好きなんだよね、俺」

銀河が波打ち際を歩きながら言う。

「でも、好きならシーズンオフに来ても、おもしろくないんじゃないの?」

「好きだから、オフの時がいいんだって」

と、銀河は答えて、

「夏場なんかに来たら、せっかくの海が台無しじゃん。人だらけで」

と、付け加えた。

「そうかもね。私も、人、人、人…の夏の海は、あんま好きじゃないかも」

「…だろ?」

なにげない素振りで銀河が後ろに手を差し出してきて、私はその手をつかんだ。
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