超イケメン☆ホストクラブ
「もしもし? 理沙だろ?」

「うん…そうだけど……」

流星は外で電話を取ったらしく、声に混じってざわざわとした街の雑音が聞こえていた。

「電話くれると思ってたぜ。連絡してきたってことは、デートOKなんだろ?」

「ああ…うん…」

流されるまま、つい肯定の返事をした。

「よし! じゃあ明日の夜に、店のある駅まで来いよ。

前に、銀河と待ち合わせしたこととか、あるんだろ?」

「えっ……ああ…あるけど…」

ふいに"銀河"の話をされて、ドキリと胸が高鳴るのを感じた。

「じゃあ、駅前に8時な。待ってるから」

そう言って、電話は切れた。

携帯を耳から離すと、一方的な流星の話に引っ張られるようにOKの承諾をしてしまったことを後悔した。

『乗ったらダメだよ』と言っていた、天馬の言葉が思い浮かんだ。

どうして断らなかったんだろうと思うと、私はつくづく自分の優柔不断さに嫌気が差して、そのままベッドに潜り込むと頭からふとんをかぶった――。
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