超イケメン☆ホストクラブ
地下にあるほの暗いバーのカウンターに、並んで座った。

流星はジンをロックで頼み、私はジンライムを頼んだ。

出されたジンを一口飲むと、「さて……」と、流星が切り出した。

「あいつの話が、聞きたいんだろ?

……あいつって、あんま自分から過去のことは話したがらない奴でさ、店に来た女たちにも、過去の話なんてしてんの聞いたことねぇし。

唯一話したのが、おまえくらいなんじゃん?」

流星の話に、つかんだグラスからごくりとお酒を飲み込む。

「銀河はな、昔……すごく好きな女がいたんだよ」

ふいにそう言われ、思わず飲んだお酒にむせる。

「大丈夫か? まぁ、いきなりで驚いただろうけど…」

と、流星がタバコに火をつけた。
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