超イケメン☆ホストクラブ
「あいつ、あんななりしてるだろ? 

だから、周りから目ぇつけられることも多くて、それであんま周囲とは関わらないようにしてたんだよ。

そんなあいつを、今みたいにいい意味でも悪い意味でも変えたのが、美憂(みう)だ……」

銀河の大好きだった彼女……聞かない方がいいのかもしれないと思いながら、聞かずにはいられない自分がいて、私はごくりとまたグラスのお酒を飲んだ。

「美憂は、おっとりしたおとなしい女で、あいつの周りに寄ってくるような女たちとは、ちょっと違うタイプだったんだよ。

自分を特別な目で見ることもなく、他と変わりなく接してくれる美憂に、あいつはだんだんと惹かれていった。

たぶんさ、あいつにとっては初めての恋とかだったんじゃねぇの?

付き合ったような女は多くても、本気の恋はたぶん美憂が初めてだと思うぜ…」

流星はそこまで話して、ふーっとタバコの煙を吐き出した。
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