恋シタ相手はイケメン校医甘々スクールライフと激熱ラブレッスン編
私の口もとから手を


ぱっと離すとサクラは
重い口を少しずつ開き始めた


…びっくりしすぎて冷静になれなかったけど案外苦しかったな


私はサクラに気づかれないように小さく安堵のため息をついた


「え!?」


ため息の向こうから聞こえてくるサクラの話声を


思わず聞き返さずにはいられなかった


「もう一度言うね、あたし入学式の時から気になる人が居たの」


気になる人って誰!?


と、思う気持ちと同時に


アーミースクールには恋心を抱いたその瞬間から


入隊しなくてはならないという規約が脳裏に浮かんだけれど


今はだまってサクラの話をきこうと思った
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