それでも、君じゃなきゃダメなんだ





ただ、息抜きするくらいの場所はあった。





今は廃墟になった、ビルの屋上。





ビルといっても高層ではなく、3階までの小さなビル。





あたしは度々ここに来ては、あの歌を口ずさむ。





「………死にたいのに、」





死ぬ勇気がないあたしは臆病者だ。





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