それでも、君じゃなきゃダメなんだ





「…………っ、」





軽く息を吸い込む。





小さな声で、メロディを紡いでいく。





「―――…ちっぽけなこの町に     



      ただ一人、佇む      



    暗闇に取り残された僕に    




    残されたモノは何もない    



   どうして僕を置いていったの?  




    ひとりぼっちは嫌いだよ    



      ねぇお願いだから     



      僕を捨てないで      



  空っぽになった身と中身(こころ)  



    こんなにも涙が止まらない   



    お願い、いなくならないで  」




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