甘い香りの、同居人。










心の中で
思わず笑ってしまった。








「あ、そうそう。仁奈?」


「なに?」


「お風呂湧いたから入ってね」


「かしこまりー」





私が洗面所へ行く用意をしようとすると、
お母さんはよく分からない笑みを見せて




「兄妹なんだから、一緒に入っちゃえばぁ♥」


「「はぁ?」」









私のお母さんは

どこか頭がおかしいことに、





今更気付いた。










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