甘い香りの、同居人。













ドクドクドクドクドク―――...








なんなのさっきの……。





あのあと、
先輩の手から手首を放して、



なんにも言わないで逃げてきた。








先輩の顔さえも見れなかった…。




教室まで向かう途中、
私の心臓は収まることを知らなかった。






このドキドキ。



きっと、
授業に遅れて先生に怒られるのに


ビビってるだけだよね…。











きっと――――――――――。














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