甘い香りの、同居人。







バタンッ―――――――――――






自分の部屋のドアを
思いきり閉めた。




物に当たってる自分が、
今すごくみにくい。





『離して...』


『離さねーよ』


『離してよ......お兄ちゃん』




あの瞬間。





先輩は私と目もあわさずに、

そっと腕を解放した。













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