甘い香りの、同居人。













先輩は自分で『お兄ちゃん』とか
言ってたくせに。




なんであーゆう時、
黙って力を抜いてしまったんだろう。






私は扉によっかかって体育座りをした。






自分の膝を腕で抱えて、
その中に自分の顔をうずめた。





「離さないでよ......」








鼻をすすりながら、
小さな声で独り言をいった。









< 67 / 108 >

この作品をシェア

pagetop