甘い香りの、同居人。










10月、
体育祭。


11月、
(他校と比べて若干遅めの)文化祭。





そう。秋はめんどくさい。







「立候補がいないので…。推薦でもいいぞー」


一人の女の子が
手を挙げて立ち上がった。

「はぁいっ、栂野さんを推薦しまぁす」





栂野さんって居たっけこのクラスに...。




まぁ旧姓『栂野』ですが…。

いまは『春田』に名簿変わってるはずだし。



「栂野じゃないぞー、『春田』だろ」



「え?あーそうだっけ?」



その女子は
他の女子と目を合わせ、混乱する。






てゆーか...



私?









< 71 / 108 >

この作品をシェア

pagetop