CREAMSODA
数日後、紗耶達の学校は夏休みに入った。

「でもあの時は、びっくりしたね、紗耶達がちゃんと逃げ切ったか、伸ちゃんと凄く心配したんだからね」

「私だって綾美達が無事だったか、心配だったんだから、パトカーには追われるし!」

「今日クリソ行かない!」

綾美が紗耶を誘う。

「私は行かない・・・・・やっぱり行く。」

紗耶はもしかしたら、裕也に会えるかも知れないと期待していた。

CREAMSODAに着くと、綾美と紗耶はお気に入りのシャツやリボンなどを手に取り、商品を買うでもなく暇をつぶしていた。

「お客さん、暇つぶしに店内うろうろは困りますね!」

伸二がおどけて、二人に話しかける。

「ねえ、伸二さん
裕也さんには、どうしたら会えるの?」

紗耶は伸二に尋ねてみた。

「知らなかった?
裕也さん、サーキットで転倒して 今病院にいるよ。」

「えっ、何処の病院?」

「この間の赤木病院だよ!」

叔母の病院だった!

「叔母さん、どうして教えてくれなかったんだろう」

紗耶は動揺していた。

「綾美ゴメン 私行く!」

綾美を残して、紗耶は慌てて病院に向かった。





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