CREAMSODA
綾美が買い出しから帰ってくる。
「何の話? 二人でコソコソと。」
「な、何でもないよ!」
伸二は顔を赤くして、慌てて答える。
「裕也さん、明日は何時出発ですか?」
伸二が尋ねると
「朝4時にでるよ。」
「僕たちも、後から追い掛けて行きますから」
「ああ、応援頼むよ!
必ず勝つよ
誰かさんのおかげで又新しい風を感じる事が、出来るようになったからな。」
みんな紗耶の顔を見て、笑みを浮かべている。
ジュースで乾杯したあと、あの日の首都高の話しやホコテンなどの話しをしながら、楽しい時が過ぎてゆく。
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− 赤木紗菜のリビング −
「へぇー、あなたがCREAMSODAの伸二さんなんだ!
綾美さんとは、その後どうしたの?」
「今の僕の妻です。」
伸二は照れ臭そうに話した。
「で どうなったの?」
紗菜は自分の母親の話しという実感がなく、一つの物語として、聞いていた。
「これからが紗耶さんに、辛い運命が待っているんだ」