無気力少年少女


久がくるっと体をこっちに向けた、と思ったらふわっとそのまま包まれた。


「公園とか、いかにも、だよな」

た、確かに…。
てかこの体制どうなの。男の子に抱き締められるとか生まれて初めてなんですけれど。
…落ち着いてきた、てのがちょっと悔しい。


「…ひとつ、聞いてもいいですか」

「どうぞ」

「あたしのこと、す、好きな、の?」

「うん」

< 32 / 41 >

この作品をシェア

pagetop