無気力少年少女


う、わあ…。告白とか初めてされた。なんか、恥ずかしい。


「顔」

思わずうつむいた頭をゆっくり上げてゆっくり視線を合わせた。

「っ」

「顔、赤いね」

「っ!」

楽しそうに右の口角を上げて笑ってる。
その顔に思わず見惚れた。


「…っ。無防備すぎ」

と言ったかと思えば、そのまま久の顔がだんだんアップになって…。
公園の電灯の薄明かりに照らされてできた、長いまつげの影をただ見ていた。

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