無気力少年少女





「おい、行くぞ」

「…え?」


気付けば放課後。
5、6時間目を受けた記憶ないんだけど…。


「置いてくぞ」

「…別にいーけど」

本屋に用なんてないし、
と言おうとしたら髪をふわっと揺らされた。


「…はいはい」


しぶしぶ立ち上がって、教室を出てく久を追いかける。
そんなに一人で行くの嫌なのかな。


< 8 / 41 >

この作品をシェア

pagetop