王龍2












思い出した
確かあたしが
王龍の十代目に
なったばっかりの頃
散歩してたら
見つけたんだよ





「・・銀の狼」



ぽそりと呟いた




「何か言ったか?」




「あ、いやっ
なんでもない」





あの時見た蓮の瞳は
とても冷たい色をしていたけど
今は温かいな




きっと
右京達という
大切なものに
出会えたんだな


あたしは
少し嬉しく思った











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