王龍2








グッと唇を噛む



「・・・ざけんなよ」



あたしは屋上を飛び出した



「雅!?」



「「姫!!」」



後ろから剛たちの声が
聞こえたがそんなものは無視だ




全速力で階段を駆け下り
ポケットから携帯を取り出す




プルルルッ




『はい』



相手はワンコールで出た




「殺れ」



『承知しやした』



ピッ パタンッ


通話の切れた携帯を閉じ
ポケットに直す



あいつの後ろ盾はもうない
これで心置きなくやれる




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