王龍2










「・・・え?」



隣で戸惑う右京の声がした

確かに今銃声がした




けれど・・・・





「・・・っ・・」




俺たちの前にいる海堂が
右手を抑えるように左手を被せている


その隙間からは
赤い液体が流れている




おそらくさっきの銃声は
海堂の手が打たれた音



じゃあさっきの銃声の元は?




「やっと・・・でて・・きたね」



そう痛みに顔を歪ませながら
俺たちの後ろの見る海堂






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