王龍2










あたしは蓮たちの方に
顔を向けた



「・・・・」



無言でみんなを見つめる



あーあ、ついやっちゃった
海堂の奴あたしを敵に回すとは
いい度胸してるじゃないか



それにしても
この状況どうするかな


神と真人は知ってるから
結構普通だけど
その他は明らかに動揺してる



「・・・めんどくさいなぁ」



「・・・」



「満ちゃん・・?」



「ちょっとどうしたわけ満ちゃん?」




あたしが素の状態で声を出すと
右京と純は不安気に呼んできた
偽りの名を・・・


蓮は何も言わずあたしを
まっすぐに見てくる





< 322 / 394 >

この作品をシェア

pagetop