王龍2
「ん。おいしい」
優しい紅茶の味に
思わず顔が綻ぶ
「ありがとうございます」
相変わらず南さんが入れる
お茶はおいしいなぁー
前疾風が入れたお茶飲んだけど
あれは酷かった
だって紅茶なはずなのに
何故か緑色してんだよ?
あの時は寝起きで無意識に
飲まされたけど一発で眠気は
何処かに飛んでいったね
なんて思いながら
お茶を飲んでいると
スッパーン!
部屋の障子が
勢いよく開かれた
あまりの突然さに
びっくりしてむせた