王龍2
「あぁ、というわけで
今から着物を選びに行くぞ♪」
「・・・は!?」
「だって雅着物一着も持ってないだろ?
どうせ新年の会合の時にも必要だし?」
なるほどな
さっきのニコニコ顔は
これが理由だったわけか
「分かりましたー」
どうせ嫌だって言っても
無理やり連れてかれるだろうしな
そう思いながら
あたしは立ち上がった
「そっか、じゃあ行くぞ!
ちなみに明日は蘭の息子も来るらしい」
そう言って
あたしを引っ張る洋さん
そんなに引っ張んなくても
ちゃんと歩けれるし
と思いつつも
抵抗するのも面倒なので
そのまま引っ張られる