王龍2








「「・・・・」」



気まずい
気まずすぎるだろ

お互い何もしゃべらず
かなりの気まずい雰囲気を
先に破ったのは蓮だった




「・・そっち行くぞ」


「・・・なっ」



蓮は立ち上がったたら
机をひょいっと跨いで
あたしの隣に立った




足長いんだよ!!
あたしに対する嫌味か!?

もはやパニックで
自分が何を考えているのか
わからなくなった



「・・・雅」



「・・・っ」



切なそうに蓮が
あたしを呼ぶ


その声を聴いたら
なんだか泣きそうになって
あたしはパッと下を向いた




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