王龍2










「・・・・」



蓮は何も言ってこない

どうせ図星だったんだろ?
あー南さんのお茶が飲みたいなぁ


「(畳の目でも数えよう・・・1、2、3-)」



あたしは視界に広がる
畳の目を数え始めた



「はっ・・なんだそれ」



「(12、13、14-)」




「お前もしかして
それで俺たちから離れたのか?」



「そうだ(26、27、28、29、30-!)」



あたしは無機質な声で
返事を返す




「この一週間俺がどんな思いで・・・」




「(もう何このシリアスな感じ。
あ、数わかんなくなった)」



軽くショックを受けてると
グイッと顔を上にあげさせられた




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