エージェント
「ーーーって、ことだ」
赤羽の家に戻ると、セーヤ達と話したことを銀に伝える。
「ミツ、お前はまだ動くな」
「でも、」
「セーヤもエージェントも、そんな事で崩れへん。まだ事が起こってないのに動く意味がない。
アイツらを信じろ」
信じてるさ。
セーヤもエージェントも、そんな簡単に倒されるわけがない。
実力だってわかってる。
ただ本城よりも先に、東の族の奴等が西へ侵入してくると、西をまとめるセーヤ達に被害が及ぶ。
ーーまったく関係のない子たちにまで、迷惑かけてしまう。
「ミツの心配はわかる。俺からもセーヤに何かあったらすぐ連絡するよう伝えるから、お前は本城との抗争に備えろ」
「うん…」
「人の心配だなんて、ミツは組長ソックリやな」