エージェント
「お前、さっき女どもに絡まれてたろ」
「え、うん。でもなんで…?」
「近く通ったから」
「助けてくれてもいいじゃん」
「助けなんて必要ねぇだろ、女に攻め寄られてビクともしてねぇ奴を」
「まあ、慣れだね」
相変わらず女の先輩に声かけられる事は多い。
初めは朔羅にチクると脅しても聞かなかったけれど、本当にチクった事があって、それ以来は先輩達もあまら言ってくることはなくなったけど。
「トダトワもだけど、あいつ以上に男に興味なさそうなのも珍しいもんだな」
それは褒められてるのか、貶されてるのか?
どっちの意味でとればいいんだろう。
「あーー疲れた!!」
生徒会室の扉が開くと、楽太郎とトダトワが入ってくる。
二人ともなんかかなり疲れてそうだ。