悪魔に恋した天使。


「よくぞ聞いてくれた!!」
茉由は咳払いをして話し始めた。

「高校2年にして155㎝という小ささ、そしてフワフワのミルクティ色の髪、ブルーの瞳、笑うと可愛いえくぼ、そして...天使のように誰にでも優しい!!だから、鈴ノ宮学園の天使なんだよ。」


はあ!!?
何それ...
まあ、高2で155㎝。
しょうがないでしょ..
ミルクティ色の髪とブルーの瞳はハーフだから、お父さんがアメリカ人なんだ。
優しいのは当たり前だろっ!!!

「それだけで天使って...」

あまりにも酷くない??

「じゃあ、悪魔は...」
私が茉由に聞こうとした時、


『きゃーあ!!!』
校門の近くで黄色い声が...

「なっ!!!??」

「あれが悪魔!!鈴ノ宮学園の悪魔!!」

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