リンゴ飴より甘い恋
「じゃあ、また明日ね♪って言っても……部屋隣なんだよね(笑)」

先生の部屋にいたが
そろそろ帰らなきゃ。

「…だな(笑)」

なんか、穏やかな先生。

いつもより先生を近くで感じられるのはやっぱり、ここが
学校じゃないから…?

先生と、
生徒じゃないから…?

なんか、先生といると
ときどきすごく懐かしく感じる。

私の、…昔の記憶と関係あったりして(笑)

…なんて、そんなはずないか。

「今度は、私の部屋にも来てね、先生♪」

「………翔」

「しょ…う……!」

「…それで、よし」

そういって、
私の頭を撫でながら
ふんわりと、笑った。

それも、今まで見た中で一番の笑顔。


ドキン

胸が高鳴った時だった。

私…昔も、これと同じことされた。

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