リンゴ飴より甘い恋
私は、この時

先生が、
正門に向かうために
急いでその場を去る
私のうしろ姿を
見つめていたなんて


知るはずがなかった。



「あ、おかえり(笑)」

「ハァ…ハァ…た、ただいまぁ(笑)」

「なんだった?」

「ん―……それが、
よくわかんない。」

リンゴ飴とか

覚えてないか、って意味わかんないし。

絶対会ったことなんかないよ…。
そしたら絶対に覚えてるって。
あんなにカッコイイんだもん。

「へ―、そっかぁ(笑)


あ、じゃあ私こっちだし。
また明日ね(笑)」

「また明日ね♪」


いいなぁ…宇美は家が近くて。
私も近かったらな…。

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