リンゴ飴より甘い恋
「あ、林瑚!
宇美ちゃん…!

さぁ、車に乗って。」

「えぇ―!
行っちゃうの―?」

「ねぇ―あの子なんなのぉ―?」

女の子の甘える声と、
こちらを睨んでいる視線が…痛い……。

でもまぁ…
元ホストだけあって対応が上手いなぁ―…。




「すいません。
結局私まで送ってもらっちゃって…。」

「全然、気にしないで。
宇美ちゃんなら大歓迎(笑)」

「ありがとうございました(笑)。
じゃあ林瑚またね♪」

「うん、ばいばぁい♪」


無事、宇美を家まで届けて数分間…沈黙した。
でも……私はその空気に耐えられず…
話しかけた。

「…担任の先生に連絡したって本当?」

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