リンゴ飴より甘い恋
「…それでは、試合を始める。」

ピッ!

試合開始を示す笛がなり体育館に
笛の音が響いた。



「パスッ!」

「はいっ!」

「キャーこっち!」

「今度はあっち!」


う、足が……
少し捻ったかな…。
やっぱり外野に行けばよかったかな…。



「林瑚、どうした?
大丈夫?」

まだゲーム中なのに
梓君が心配そうに駆け寄ってきた。

「梓君!
うん、ありがと…(笑)」

まわりに心配かけちゃダメダメ…!


あれ…?…目が霞んできた…………

「林瑚―…!?」


痛く…ない。
なんだろう…すごく居心地がいい…。
目を開けたいのに……目が…開か、ない……。


バン

「…藍川は、俺が保健室に運ぶ。」

「キャー///」

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