リンゴ飴より甘い恋
翔side

「…ぐっすり眠ってやがる。」

これは寝不足だな。
昨日、遅くまでなにをしていたんだ?

……にしても、
保健の先生が今留守で本当によかった。

いたら、さすがに
俺まで……って言ったら
やっぱり変だろうし…。

「ス-…ス-…」

白いベッドの上で、
林瑚の規則正しい寝息が

聞こえている。


薬とか薬品の匂いのする保健室に

今、俺は
林瑚と二人っきり。

「林瑚……」

「ン……」

俺は、寝ている
林瑚の唇にキスをした。


「せ、先生……!?

い…今、き…キス…」


すると…
タイミング悪く…、
林瑚は目を覚ました。

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