solitary
学校へ着くと1時間目の授業が終わった休み時間だった。
私は席に座るなりぼーっと窓の外を見ていた。
「小羽さんー」
誰かが私を読んでいる。
振り向くと隣の席の生徒だった。
「あのさー、朝のHRでさ、役員決めあったんだけど、小羽さん居なかったから、私と図書委員に決めて置いたよ。」
図書委員?
「何故、図書委員なの?」
「いやー、だってさ、小羽さん、物静かなイメージ有るじゃん?だからさ、ほら、読者好きそうだし。」
この人は何が何がしたいのだろう。
確かに私は物静かだ。
というか、人と関わるのが嫌いなだけ。
人は人を裏切るから。