solitary
放課後になった。
すぐさま帰ろうとした私を捕まえた奴が居た。
そう、隣の席のあいつだ。
「逃げないよー?私と行くんだから」
そのまま、私は図書委員として図書室に連れていかされた。
そこで山住の本の整理をしたら帰っていいらしい。
ただの雑用ではないか?
「小羽さんって何でみんなと話したりしないの?」
本の整理中に聞いてきた。
「さあね。」
「曖昧な返事しないでよー、てかさ、小羽さんって下の名前杏って言うんだね」
「言うけど?」
本当に何がしたいのだろう
「いや、意外かなってさ、私なんか綾芽だし。」
「あんた綾芽って言ったんだ。」
「ちょっ、覚えられてない??私、吉沢綾芽だよ…?」
「ごめん、分かんなかった。」
私は関わらない人の名前は覚えない主義だから
覚えている訳がない。
そんな話しをしているうちに片付けが終わったので
開催した。