BLACK〓MIRROR赤【1巻】
「君はエィナ……だよな?」
――うん
「君はいったい何者なんだ!? どうして毎回俺の夢に出て来る!?」
零は、次々に浮かぶ疑問をエィナにぶつけた!
洞窟に響く零の声が自分に跳ね返ってくる。
――あたしは 光と闇の守護者だから
エィナは、寂しそうに話かける。何故そんなに寂しそうに話すのか――
何もわからない零に知るよしもなかった。
彼女の綺麗な紫の瞳からは、今にも涙がこぼれ落ちそうだった
実際に涙なんてこぼれていない。だが、彼女の表情があまりにも悲しそうだから……
「闇? 光? 守護者?」
――その鏡はブリアンスミラー
「ブリアンスミラー?」
――光輝の鏡 闇を打ち返す鏡