BLACK〓MIRROR赤【1巻】
―――きっと君を闇から守ってくれる
「ちょっ! ちょっと待ってくれよ!? 俺は闇なんて知らない! 俺にそんな力ないし……」
――君はこっちの世界でたった一つのブリアンスだから
世界?
「待てよ……世界ってなんだよ?」
―――闇はもう来てるよ 零
「ふざけんなっ! 知るかよ! 俺は関係ねぇ!」
「おいっ! 零!」
突然零を呼ぶ声に零は、我にかえる。
その声の方へと振り返った。
「学校遅刻だぞ。零が後ろにいなくて戻って来てみたら……お前いったい誰に、怒鳴ってたんだ?」