BLACK〓MIRROR赤【1巻】



「はいはい。たくっ! ガキのくせによ……」




喧嘩でも売るかのように吐き捨てるナイゼッツの言葉に怒らないわけがない。

案の定、幼稚園生くらいの男の子が怒り始めた。

この二人は、犬猿の仲と言っても過言ではない。
あまりの小さな出来事に二人は毎日のようにこうして喧嘩する




「ナイゼッツってなんでそんなに馬鹿なの? 脳なしってきっと君のために、ある言葉だよね……ププッ」




「冗談きついぜぇ~? ちびっこ☆」




またその喧嘩が始まる。
もうお決まりのこの喧嘩に周りの者は、同時にため息をつく。

もう誰も止めようとしない。





ガシャンッ!





「ナイゼッツ殺すよ? 僕を怒らせるなよ?」




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