BLACK〓MIRROR赤【1巻】
この男といつも話す俺の姿が浮かんだ。俺は、黒いマントを身にまとい
突然エィナが現れて、俺を光の場所に連れていこうとしたときこの男が俺の手を掴んだ……
『行くなレィファー! 俺達は親友なんだ――お願いだ! レィファーを連れて行かないでくれ――!』
『リゼル!』
でもリゼルは、光の力で弾き飛ばされた――
それから俺は、祭壇に連れていかれて
……それからは、わからない。
零は膝をつき顔を上げた。
この男を俺は、知っている
俺とこいつは親友だった?
でも確信がない
はっきりとはわからない
「俺には、大輝がいるんだ――お前は親友でもなんでもない」
リゼルは『大輝』という見ず知らずのその者の名前を聞いたとたん眉をしかめた
リゼルは肩を落としため息をつく
「……やっぱりな。んじゃまたなレィファー」