BLACK〓MIRROR赤【1巻】



「……くそっ!」




レィファーは、外に飛び出し闇の一番集まっていた学校に向かった

このままでは世界が闇に染まって行ってしまう。

途中転びそうになるくらい学校へと走り急いだ



はやく!
はやくエィナを助けなきゃ!

ザフィアスがよみがえってしまう――……







「零!」




急に誰かに後ろから肩を掴まれレィファーは、振り返った。




「……大輝!?」




「お前なに急いでんだよ?しかもこの夜みてえな空なんだ?まだ10時00分だぜ!?」




大輝は闇に染まる空を見上げ、腕時計を見てレィファーに話しかけた。

こんな時でも大輝はヘラヘラと笑っている。
本当にお気楽な性格がにじみ出ている。

レィファーは俯き、大輝へと体を向き直して、見つめた。
何かを決意したかのように顔を上げる







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