BLACK〓MIRROR赤【1巻】
「ごめん大輝……俺らもう会えないかもしれない。」
大輝は、一度その言葉に
驚く――が。
いつものレィファーの冗談だととらえたのか、大輝はヘラヘラと笑って話した。
「……は? お前なに言ってんの? 中間テスト明日からだろ? 嫌でも俺らは、明日会うぜ?☆」
大輝は、ふざけて笑いながらレィファーの肩を叩く。
だがレィファーは、大輝の手を振り払い真剣に話した。
今までにないくらいの真剣な瞳で――
その瞳を見て重大さに気づいたのか大輝の顔から笑顔が消えた
「俺は零じゃない。本当の名前はレィファー……俺は、この世界の住民じゃないんだ」
闇が渦巻き、二人の間に沈黙ができた。
大輝は、俯くレィファーの肩を押す
レィファーは押されるが大輝に何も返答しようとしなかった。
「何言ってんだよ零! 俺達親友だろ? 変な嘘つくなよ……!」
その言葉に怒る大輝を無視してレィファーは学校へと走って行った
友情も大事だが、大輝のいるこの世界を守るためレィファーは走った