BLACK〓MIRROR赤【1巻】
「おいっ! 零!」
大輝は、学校のほうへ走っていくレィファーを呼び止めようとしたが、レィファーは止まらず走っていく。
「……零」
大輝は背を向けるが、もう一度振り返った。
だがもうレィファーの姿はない
親友があれほど真剣だったのは大輝にとって初めてだった。
何かあったに違いない。
大輝はそう感じ、拳をギュッと握りしめる。
「くそ……納得いかねぇんだよ!!」
大輝は、レィファーを追いかけ学校へ向かった。
親友を思う気持ちが高ぶる今の大輝には危険など全く感じていなかった――
レィファーは、転びそうになりながら階段を駆け上がり、闇の集まる屋上への扉を開けた
屋上の真ん中には、ブリアンスミラーを持ったエィナが仰向けに横たわっていた。
エィナは、眠るように瞳を閉じている――
周りには、6人の闇の支配者達が星石を掲げていた。
「エィナ……!」