BLACK〓MIRROR赤【1巻】
倒れたかと思った大輝は、ゆっくりと起き上がり邪悪な声で笑い出した。
もう大輝の面影はない。
大輝の髪がどんどん黒くなっていき、瞳が赤くなる
##FC.red##「ククク……いい体だな。扱いやすい……」##FE##
「……大輝?」
レィファーは大輝から、後ずさる。
さっきまで忘れていたあの恐怖感が一気に込み上げてきた。
大輝はレィファーを見つめてニヤリと笑った
その邪悪な笑みに体が凍りつく。
「ザフィ……アス」
ザフィアスは、黒い髪をかき上げ、レィファーを睨んだ。
親友の体に乗り移った大輝の両方の手の平を見つめる。
「あぁ……ちょっと計画とは違うが……お前の親友の体は、とても動きやすい!」
大輝の姿をしているザフィアスは手を握っては、開いていた。
自分の体だということを確認するかのように
レィファーは、親友の体を取られた怒りに初めてザフィアスに対抗する――が。
やはり恐怖のが大きいのか声が震えている。
「大輝を……大輝を返せよ!」
「こんなに扱いやすい体は初めてだ。誰が返すものか」