BLACK〓MIRROR赤【1巻】
扉は大きな音を立てて、開いていく。
開いた扉から白い光が溢れだした
その光りが消えるとエィナは神殿の中へと入っていく。
「入ってレィファー……」
二人は、光の神殿の中へと足を踏み入れた。
すぐ迎えたのは目の前にある二階へ続く真っ白な階段。手すりは赤く、窓はない。
神殿内部に両サイド二つだけ真っ白な扉がある。
神殿内部の中心には、丸いくぼみが、6つある石板がある
エィナは、その石板に触れながらレィファーに話す――
「ここには6つの星石がはめてあったの。でもそれも全てズィーデスに取られたわ」
エィナは、悲しそうに6つのくぼみを見ながら話した
その横顔は、とてつもなく切ない。昔エィナは相当辛い過去を味わったのだろう――
エィナが辛い過去を話さずとも、その表情ですぐにわかるほどだった。
「6つのくぼみ……それって大輝と関係するのか? 俺は、どうしたら大輝を助けられるんだろう……」