BLACK〓MIRROR赤【1巻】
エィナは、大輝を助けることに一心なレィファーを見て優しく微笑むが
すぐに悲しそうな表情をし、下を俯く。
「ブリアンスブレイドは、まだ未完成なの。」
「未完成?」
エィナは、頷くとレィファーへと歩み寄り、首にかかったレィファーのブリアンスミラーに触れた。
「ブリアンスブレイドは、6つの星石で完全な力を得る。ザフィアスは、その完全な力じゃなければ倒せないの」
ザフィアスを倒せない。となると大輝は助けられない。
ブリアンスブレイドが完成しない限り大輝は助けられないということだ。
「……え?」
エィナは、ブリアンスミラーからゆっくりと手を離すと、6つの丸いくぼみのある石板に触れた。
エィナはそのまま続けて話す
「だから、6つの星石を集めないといけない。でもその6つの星石は、ズィーデス達が持っている……」
レイファーはエィナの話を理解したのか立ち上がる
決心でもついたのか、レィファーの真っ直ぐな瞳がエィナを見て話した。
「じゃあさ! 俺の記憶を戻してから、その星石を集めて……俺大輝を助けにいく!」