BLACK〓MIRROR赤【1巻】
ハントは、本当に情けなくなったレィファーの頭を思い切り叩いた
叩かれたレィファーは、びっくりしてハントを見上げる。
「甘ったれんな! 言うがな? 俺は、エィナに大きな恩がある! だから俺は、しょうがなくお前の師匠になってやったんだよ!」
レィファーは、頭をさすりながらハントに話した。
「恩?」
どうやらハントは昔エィナに助けられていたらしい。
その恩を今までレィファーの師匠として返していたようだ。
「あぁ。俺は、呪いをかけられてた。それをエィナに浄化してもらったんだ」
ハントは、そう言ってエィナを見て話した。
エィナはニコリと笑う
「へ~……だから二人は、仲がいんだな」
ハントは、レィファーの頭を撫でた。
なんだか俺はこの手を知っている。
誉められる時――
慰められる時――
いつもこうしてハントに何かあると頭を撫でられていた気がした。