BLACK〓MIRROR赤【1巻】
ハントはいつまでも暗い顔をしていたレィファーを慰めようと頭を撫でたのだろう。
レィファーの頭から手が離れるとハントはニカッと笑って見せ、話した。
「つうことで修行いくぞ。まずは、腹減ったから飯だ! レイファー! おごれ」
「なっ! 500円しかもってねぇよ!」
レィファーの偽りの世界でのお金を見てハントは眉をしかめた。
「なんだそら? いいからいくぞ」
ハントは無理矢理レィファーの腕を掴み、神殿を出ていった――
そんな二人の後ろ姿を見て懐かしく感じたのかエィナは優しく微笑む。
エィナは二人を見送った後、静かに6つの丸いくぼみに
触れた―――
「星石。早く戻ってきて……」
静かになった光の神殿内部の隅に青い炎が燃え上がり男が現れた――
エィナは全く気づいていない。青い髪の男はゆっくりとエィナへと歩み寄り、エィナの頭に銃口を向けた――